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英語を教えるボランティア(4)

今回ボランティアを通じ、生まれて初めてアフリカ難民の人たちに関った私ですが、恐らく一番ショックに感じたこと、それは彼女たちの非識字力。彼女たちの詳しいバックグラウンドなどは一切知りませんけども、もしかしたら一度も学校に通ったことがないかもしれません。学校に行けなかっただけでなく、これまで文字の読み書きに触れる機会がなかった可能性が高いです。

自分がボランティアをするに至った当初、私が担当する女性たちの母国語は何かを団体の人に質問しました。そしてその言語がどういうものか、どういったアルファベットを使うのかなども聞いてみたのですが、それは彼女たちが英語のアルファベット:ABCに馴染みがあるかどうか知りたかったからです。そこで教えてもらったことは、英語のアルファベットはもちろん、恐らく母国語の読み書きもできないのではないか、ということでした。

ESL Tutorボランティアをした初日、軽い挨拶、名前や住所の言い方などからはじめ(この程度は既に誰かから教わっていたよう)、それらをノートに書いてもらうことにしたのですが、見本を見ながらでも文字を書く手がおぼつきません。確かにもし見た事もないアルファベットを書くとしたら、最初から正しい書き順で書けるとは限りませんし、うまく文字の形が整えられないということもあるとは思います。たとえば、大学で1コースだけ履修した中国語のクラスで、アメリカ人がとんでもない書き順で漢字を書いているのを見たとき、書き方をきちんと教わらなければこういうものなのか、と思いましたし、私がもし全く知識のないアラビア語やタイ語を書けと言われたら、見本を見ながらでも間違った筆の取り方をする可能性が高いんですよね。

でも西洋人がヘンな漢字の書き方をする場合と、アフリカ女性たちが英語のアルファベットをスラスラ書けない場合とは事情が少し違います。といいますのも、彼女たちの言語はどうもラテン語アルファベットが使われているらしく、つまり英語アルファベットと同じだと思うんですよ。実は以前私が見つけたK語の本を彼女たちにちらっと見せたら、そこに書かれている文字を見て「K語じゃないわ」という反応をもらったので、全然別のアルファベットが使われるのかと思っていたのですが、よくよくK語言語学本を読むと、この言語ではラテン語アルファベットが使われると書かれてありました。で、ラテン語アルファベットとはどんなんや?とネットで調べてみたら英語と同じ。(多少違うのかと思っていたのだが。(汗))つまり彼女たちの言語:K語も英語と同じアルファベットが使われているはずなんです。というわけで、もし祖国で読み書きの経験があれば英語のアルファベットにも馴染みがあるはずで、でも彼女たちの手つきを見ていると、文字を書いたことがなさそうなくらい頼りないです。多分、これまで文字を書いたことがないと思います・・・。

ここで思ったのが、どんな言語バックグラウンドを持とうが、識字力があるのとないのとでは、新しい言語を学ぶ力にもかなり違いが出るのではないかということです。彼女たちにとって「文字」が意思や物事を伝えるツールでなかっただけでなく、読み書きを使って学んだことがないということは、「学習」という概念もないかもしれません。(生活学習は別ね)彼女たちは今のところ日々家にじっといるだけなので、時間がたっぷりある分、できたら教えたことの復習とかやってほしいのですが、繰り返し書くことですぐに身に付くはずのアルファベットの練習もやってもらえません。まぁ、復習・練習という言葉が通じないので仕方がないとも言えるのですが、その前に、復習・練習といった学習概念がないからではないかと思います。これはかなり辛いです・・。予習は無理でも復習してもらえたら英語力の伸びもかなり早まると思うんですけどね・・・(涙)

これまで読み書きを学ぶ機会が得られなかったであろう彼女たちを見ると、自分が日本で読み書きを極当然のこととして学んでこられたことに感謝せずにはいられません。いつか大学院に行きたい。私はこんな贅沢極まりない野望を抱いていますが、たとえ近い将来学校に行くことができなくても、まず識字力さえあれば自分で限りなく学ぶことができるのですから、プライベートでできる勉強・学習を頑張って続けよう。このボランティアを通してアフリカ女性たちと触れながら、そんな気持ちにさせられました。と同時に、彼女たちは彼女たちの言語で外国語である英語を学べないという厳しい状況ですが、自分が担当者になった以上、なんとかうまく英語を教えられるよう努力したいと思います。フンガー
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by nypoliko | 2007-12-04 00:00 | アメリカでボランティア